過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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418:ほむマミ派(わがままどか)[sage saga]
2011/12/10(土) 19:13:54.91 ID:qd3E0ygAO


 鹿目まどかの持っている『匂い』を嗅いだことで、杏子は少し安心した。

 良い匂いではある。 ただ、それだけのこと。
 
 わざわざデートに誘っておきながら、とんだ身勝手な感想を抱いている自分に嫌気がさした。
 その気持ちを誤魔化すように、杏子は視線をまどかから外し、天井を仰ぎ見る。

「まどか、もう起き上がろうぜ? あたしも明日朝早いんだよ、な?」

 嘘だ。 今日だけで幾つ嘘をついただろうか? まどかの要望に応えるつもりすらない返事。

「……やっぱり、頭撫でてくれなくていいや」

 ぼそりとした呟き。 読み取られたのかもしれない。

「いいよ、頭くらい撫で……」

「しなくていいよ」

 また遮られた。 逆の立場だったら、自分もきっとそう答える。

「じゃあ……」

「それはやだ」

 そう言って、まどかは強くしがみついて来る。 頭を杏子の胸に強く押し付けるようにして。

「おい、まどか、苦しいって」

「やだ」

「やだ、じゃねーよ。 わがまま言うな……」

「やだ!」

 それほど大きな声ではなくても、まどかの叫びは杏子の身体の芯にまで響いた。

「……迷惑だろ? ここで叫ぶの」

 対して自身のひどい台詞。 何の気持ちもこもっていない。

「杏子ちゃんはなんで今日わたしを誘ってくれたの? わたしを騙そうとしてるの? ねえ、なんで?」

「落ち着けっつの。 まどかのわがままには十分付き合ったじゃんかよ」

「杏子ちゃん、ここに来てから、何か都合の悪いことがあるとすぐ目を逸らすんだもん。
 わたしだってバカじゃないんだよ。 さっきの電話がさやかちゃんからだ、ってことも知ってるんだから。
 あ、そうか、さやかちゃんとグルになってわたしをひとりぼっちにしようとしてるんだね。
 もうとっくにわたしはひとりぼっちなのに、さらに追い詰めてそれを二人して眺めようってことなのかな? ねえ?」

 捲くし立てるだけ捲くし立てると、まどかは身体を震わせ始めた。

「今日さ、ほむらちゃんに『泥棒猫』って言ってやったんだ。
 そしたら、さやかちゃんに『名前を呼ぶな』って言われちゃったよ。
 仕上げに杏子ちゃんは何をしてくれるのかな? ねえ、何をしてくれるの?」


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