過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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438:ほむマミ派(まどか入浴)[sage saga]
2011/12/16(金) 20:16:28.53 ID:rULLwwmAO

 鹿目邸 浴室


 脱衣所で衣服を脱ぎ、洗濯籠へ入れる。

 まどかは自分の裸を見ないように視線を落とし、浴室へと向かった。

 浴室のドアを開けるとしっかりと湯船にお湯が張られていた。 有難いことだ。 本当に有難いことだ。

 今日は自分が一番最後の入浴になるので、このまま浸かっても良かったが躊躇われた。

 まどかはシャワーの栓をひねる。

 頭からシャワーの湯を浴び、そのまま立ち尽くした。 暖かくて気持ちよいが、心の内はまるで晴れない。


 母が家に居てくれて良かった。

 本来なら喜べる事ではない。 長年の激務と、アルコールの多量摂取の複合で身体を壊し、休職中なのだから。

『まどかみたいな稼ぎ手が戻ってきてくれて良かったよ……、皮肉じゃないぞ、これ』

 そう言って、母である詢子は、まどかが実家に戻った時、家を出る前とはなんら変わらない態度で出迎えてくれた。

 父の知久も同じように優しかった。 やはり父の作る料理はおいしい。 いつも、おいしい。

 弟のタツヤも態度が素直ではないだけで、まどかの帰宅を可能な限り出迎えてくれる。 ほぼ毎日だ。


 その全てがまどかにとって暖かくて、嬉しくて、頼もしくて、そして、何故か苦しい。


 身体を伝う温かな水。

 それは確かにまどかの体温を上げているのに、自身の事として意識出来ない。

 自分は今、泣いている。

 シャワーの勢いを強め、全身で涙を流すような妄想をしてみるが、意味はまるでない。

 どうしてだろう?

 何も考えたくはないのに、考えずにはいられず、考えなど纏まらない。

 どうしようもないと思う。 まどかは自分自身の事を本当にどうしようもないと思う。


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