過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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538:ほむマミ派 ◆CuwcoLXTJ2[sage saga]
2012/06/03(日) 19:39:24.31 ID:bCzpJeoAO


「良かった、元気になってくれて」

 笑いを抑え、心底、といった口調でマミが呟いた。 その穏やかで優しげな声色を聴くことが少し気恥ずかしい。

「ねえ、マミ、今何時?」

 強引に話題を逸らす。

「五時十分。 ありえないほどに早起きね、今日は」

 ゆうべの切り上げが早かったせいかしら? と意地悪く付け加え、彼女は楽しそうに笑っている。

「昨日は不甲斐なくってごめんなさい」

 観念し、思ったことをシンプルに口にした。 わざとらしいと自分でも思うが、本心だ。

「謝らなくていいの。 そう言ったでしょ?」

 予想通りのむすっとした返事。 それを受け、感情を水増しして、大げさに声を弱めて呟く。

「だって、マミがいじわるするんだもん……」 

 そして訪れる沈黙。 空気がやや冷え込んだ気がする。

「それはその通りなんだけど……ほむらさんに言われると、なんか……」

「ええ、そうね。 我ながら気色悪い」

「もうっ、そういう意味じゃないったら」

 と言いつつ、マミはまた笑い出した。 すすんで道化を演じたのだから、笑って貰わなくては困る。 いや、別に困らない。

「……でも、か細い声で話すほむらさんってちょっといいかも。 ピュアほむらさん、って感じで」

 マミに悪気がないのはわかっていたけれど、心の奥底を引っかかれた気がして、軽い苛立ちを覚えた。

「私はそんなの嫌だわ。 別に汚れてて構わない」

「えっ……これ、冗談……」

「マミ、両膝を立てて、腰を起こしなさい」

 彼女が顔を上げ、私を不安そうな表情で見つめてくる。

「どうしたの? 早く起こしなさい」

「あの……」

「起こしなさい」


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