過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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563:ほむマミ派(ポエティマミ) ◆CuwcoLXTJ2[sage saga]
2012/06/18(月) 13:09:38.84 ID:BkxHCBtAO




『全く持って素敵な夜ね』

 そう呟く彼女の黒髪は 視線を逸らしたら即溶けこんでしまいそうな 艶めいたカムフラージュ

『でも 無粋な連中がお待ちかねだわ 本当に毎日毎日懲りもせず』

『……きっと 私たちも同じように思われているに違いない』

『ええ それは違いない』

 正直に答え 二人して軽く笑う

 呼吸を整え お互いに目配せ 今 生きているということを改めて噛み締める

『さて 準備はいい?』

『誰に訊いてるの? 今までずっと一人でやってきてたのよ?』

『だから不安なの』

『ちょっ……』

 口論になりそうな空気 でも ここは年長者の余裕を見せ付けたい

『……まあいいわ くれぐれも射線に入らないように 手加減とか出来ないから』

『そっくりそのままお返しするわ それでなくても貴女 余分な出っ張りが人より多いのだから』

『その点 貴女は安心ね』

『何ですって?』

『いえ 別に』

 また 二人して笑う

 そんなこんなで 意識しないようにしていた澱みが明確な悪意となって形作られ 私たちの前に

 もし この瞬間の怖れを忘れてしまったとしたら きっと明日はない

『行きましょうか』

『ええ』 

 同時に得物を構え 高揚している自身を必死で宥める 冷静さが要だと彼女が小姑の如く繰り返すものだから

 その引き締まった横顔を見続けていたい というのは 私一人だけの大切な隠し事


『―― 来る!』


 さあ 夜が白む前に早く 月明かりで命がけのダンスを――


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