過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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571:ほむマミ派(マミご飯) ◆CuwcoLXTJ2[sage saga]
2012/06/28(木) 22:18:09.84 ID:658TL0ZAO

 オフィスビル 屋上


 ほむらの後姿を見つける。 声を掛けなくても、彼女は必ず自分に気づいてくれる。 必ず振り向いてくれる。

 地味ではあるけれど、中々の能力だとマミは思う。

 予想通りスムースに振り向き、表情をわずかに緩ませるほむら。 顔をくしゃくしゃにしたりしないところが実に奥ゆかしい。
 いつもより大袈裟に手を振って、気持ちの落ち込みを悟られないようにするも、きっと見抜かれてしまうだろう。

 いや、違う。 見抜かれたいのだ。 随分ガードが緩くなったものだ、と我ながら思う。
 その副作用で緊張と緩和のコントロールが上手くいっていないが、これは単なる言い訳に過ぎない。

 とにかく、今の自分は普通じゃない。 マミはそのように自己分析をした。

「……何かあった?」

 挨拶代わりに早速の指摘。 顔に出ていたのだろうが、そんな自分が情けない。

「ええ、ちょっと。 いえ、あんまりちょっとじゃないんだけど……」

「いいわ、食べてからゆっくり聞かせて貰うから。 今日のメニューは何? お腹が空いちゃって」

「えっと……、しそ梅ささみのおにぎりと、出汁巻き卵と、キュウリとパプリカと玉ねぎの和風ピクルスと……」

 背もたれのないベンチに並んで腰掛け、お弁当を広げる。 ほむらの視線はピクルスの入ったタッパーに注がれていた。

「ピクルス、いいわね。 そそられる」

 食いつくポイントが少し変な気もするが、それは多分わざとだ。

「……ほむらさんは、もうちょっとお肉関係を積極的に食べたほうがいいと思うんだけどな」

「いいの。 ちゃんと生きられるのなら、好きなものを食べるべきよ」

 さりげなく、精をつけることを要求している自分がちょっぴり恥ずかしい。 あっさりとスルーされてしまって、尚恥ずかしい。

「それじゃ、いただきます」

「どうぞ、召し上がれ」

 とりあえず二人して昼ご飯を食べ始めた。


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