過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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581:ほむマミ派(いつの間に三日目) ◆CuwcoLXTJ2[sage saga]
2012/07/26(木) 18:33:52.66 ID:gm4fmoEAO

 街中



 巴マミ、暁美ほむら両名による、のどかな茶番から、約三十時間が経過した。



 美樹さやかは仕事帰りに寄り道を決行中である。

 本来は寄り道ではなく、かつて普通に歩いていたルートを通るだけのことなのだが、ひと月近く避けていた道を歩くので、この表現になった。

 歩くと靴ずれが痛い。 二日前、何も考えずに走ったりなどしたからだ。

 気持ちがざわざわとして、落ち着かない。 これからのことを考えると、落ち着いてなどいられないからだ。

 大きく息を吐き、吸い込む。 また息を吐いて、吸い込む。

 落ち着いてはいられなくても、落ち着かなくてはいけない。 回り道をしそうになる自分を、心の中で励まし続けなければいけない。


 鹿目まどかとは、あれから結局ろくに話せていない。

 彼女に拒絶されるなど、想像したこともなかった。 そんな自分を大変な甘ちゃんだと思う。

 自ら跳ね除けたのだ。 彼女の言葉に耳を傾けることなく。 さやか一人のせいではないにしろ、我が身の負う責任は決して軽くない。


 頭から、まどかのことを無理矢理に追い払う。 同時に二つのことを考えながら器用に動ける自身ではない。 さやかはそう思い込んでいる。

 ただ、切っても切り離せないテーマであることが、さやかの心に慣れ得ない負担を掛けているということ。


 意識して、深呼吸を繰り返す。 息継ぎすら下手くそに思える今の自分。

 歩くことのみに集中しようとしても、出来ない。 足から伝わるひりひりとした痛みが、つい先日のことを思い起こさせるからだ。


 目的地が近づいてくるにつれ、両脚がいうことを利かなくなっている錯覚。 いや、錯覚などではなく、明らかに竦んでいる。


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