過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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587:ほむマミ派(まどあん!!!) ◆CuwcoLXTJ2[sage saga]
2012/07/26(木) 19:04:17.57 ID:gm4fmoEAO


 そこから二十秒沈黙が続き、特に用があったわけでもないのに、杏子は奥の事務所に引っ込んでしまった。

 鹿目まどかから発せられる、形容し難い雰囲気になんとなく耐えられなくなってしまったからだ。

 約束を守って、わざわざ鯛焼きを買いに来てくれたことは本当に嬉しい。 ただ、対する杏子自身の準備が全く整っていなかっただけのこと。

 これでは、油断している、と指摘されても文句は言えない。

(いくらなんでも失礼すぎるね、これじゃ)

 一度深呼吸をして気持ちを切り替えようとするも、パーフェクトに落ち着かない。 杏子は色々と諦めをつけた。

 再度、店へと出る。 目に入ったのは、バイトがいつになく上機嫌でまどかに接客をしている姿。
 言いたいことが瞬時に山ほど湧いてきたが、全て飲み込み、平静を装う。

「まどか、今度来る時はさ、一声連絡してよ。 こいつより、あたしが焼いたほうが確実にうまいから」

 客商売失格だ、と我ながら思ったが、まどかなら余計なことは言わないだろうと踏んで、すれすれの発言を選んだ。

 対して、きょとん、という擬音がぴったり嵌まる表情のまどか。 失礼な表現になってしまうが、ちょっと隙だらけに見える。

「でも、沢山サービスしてくれたよ?」

「は? ……おい、何やってんのあんた」

「いや、僕の気持ちというか……」

 バイトはそこまで言って押し黙り、もじもじとしている。 杏子から見て、心底気色悪い。

「色気づいて、独断専行カマしてんじゃねーよ、バカ!」

 左肩を大袈裟に揺らし、フェイントを掛ける。

 手慣れた反応速度でバイトが上半身をガードするより一瞬だけ早く、固めた右拳を相手の右腿付け根に容赦なく突き刺した。

「うぐ!」

 殴られた部分を両手で押さえ込み、その場にへなへなとくず折れる男性アルバイト。

 最近調子に乗っていたので、丁度良い機会だ、と杏子は自己完結をする。


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