過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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596:ほむマミ派(気がつけば五日目) ◆CuwcoLXTJ2[sage saga]
2012/08/13(月) 00:55:43.63 ID:YnyWui8Qo


 巴マミのマンション リビング



 巴マミは働き者だ。


 月曜日から金曜日まではデスクワークを意欲的にこなし、土日の二日間で、一人で掃除するには広い部屋の数々を綺麗に整える。

 掃除に及んでいる時の彼女の動きには無駄がなく、必死さを感じさせることもなく、大変に手際が良い。 初めて見た時は軽く驚いた。 

 私も僅かながら力になれないものか、マミから学べないだろうか、と思うのだけれど。

 彼女が気に入っていたフライパンを焦がしてしまうという、とある一件の後、私は全ての家事を取り上げられた。


『ほむらさんが来る前は、結構手を抜いてたんだけどね』

 マミが少し恥ずかしそうに笑いながら、そう答えたことがあった。

 もっと詳しく聞きたかったけれど、出来なかった。 色々と、ままならないことは多い。

 一度、息を細く、長く、意識的にゆっくりと吐く。 身体に溜まった澱みが抜けていくことをイメージしながら。


 静粛性に優れた掃除機が、こちらからは見えないところでごろごろと移動しているのが聴こえる。 ノズルがフローリングを滑る音もよく聴こえる。

 私はといえば、リビングのソファで仰向けに寝そべり、見かけ優雅に読書。

 幾度か読んだものなので、あまり集中出来ない。 完全にかっこつけグッズに成り下がっている。 本に申し訳ないと思う。 いや、思わない。

 それに、「そこから動いちゃダメよ?」、とマミに言われてのポジションなのだから、真の自由からは程遠い。

 でも、彼女に感謝しなくてはいけない。 複雑な身分だ。

 
 ひとつ結びにした髪を右肩から前の方に流してある。

 髪の量が多めなのが密かな悩みのひとつで、思い切って短くしたいと考えたこともあるが、絶対に許可が下りないので黙っている。

 本を右手のみに持ち替え、左手で自分の髪を軽く撫でてみた。 枝毛がないことは手入れが楽で助かるな、としみじみ思う。


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