過去ログ - マミ「鹿目さん、私のご飯は…?」まどか「昨日食べたでしょ」モグモグ 分岐ルート
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646:ほむマミ派 ◆CuwcoLXTJ2[saga]
2012/11/02(金) 22:17:17.51 ID:N978lvrAO


「そうやって誤魔化すのは良くないぞ。 アタシら家族じゃないか。 まあ、今のアタシが言えたもんじゃないけどさ」

 まどかが母の言葉を否定しようとするより早く、父が「ママ」と再度呼ぶ。 表情にこそ出ていないが、今度は明らかに非難の色を感じ取った。

 自分のせいだ、とも言えない。でも、自分のせいだとしか思えない。

「えっとね、わたしも色々しようとはしてるんだよ? あっ、そうそう、合コンに誘われちゃったんだ……」

 そこまで言って、自分が何もしようとしていないことを再認識した。 自分自身のことだ。 とりあえず、誰よりもよくわかる。

「で、行くのかい? ……ていうか座りな? まどかの家だぞ、ここは」

「うん。 行くかどうかは考え中なんだけど……」

 行く、と言っておけばよいのに、つい正直に答えてしまった。 椅子に腰かけてから、しまった、と思う。 はっきりいって遅い。

「アンタは本当に良い子に育ったよ」

 向かい合って座っていた母がにっこりと笑いながら、不意に立ち上がってまどかの方へ近づき、右手で頭を撫でてきた。

「や、やめてよママ」

「あー、『やめて』って言われると俄然盛り上がるねぇ」

 ニヤニヤ顔の母。 やめて、と言いながらも、まどかは髪をくしゃくしゃされることがとても気持ちいい。
 大人しく頭を撫でられていると、普段通りの穏やかな表情をした父が、ミルクのたっぷり入ったのコーヒーを出してくれた。

 父が母を見る目も普段通りで、とりあえずほっとする。

「まどかはアタシ達の自慢の娘さ」

 撫で飽きたのか、右手をまどかから離し、母はまたにっこり笑った。 父も同じように笑い、キッチンへと戻る。

 そう言って貰えることは嬉しいが、今のまどかには素直に受け取れない。その原因は明らか。


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