過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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125:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/10/09(日) 23:23:44.57 ID:Jz48P6Uzo

まどか「ほむらちゃんとステイルくんは、これからどうするの?」

ステイル「僕はこれから長距離通信用の霊装の調整に入る。この嵐じゃ携帯電話が使えないからね」

ほむら「私はワルプルギスの夜の監視と戦術の最終チェックに入るところよ」

 そう言って、二人は笑みを浮かべた。
 まどかに恐怖を抱かせないよう精一杯努力しているのだろう。
 その思いやりを理解しているまどかは、どうにもならない無力感を覚えて静かに歯噛みする。

まどか「わたしね」

まどか「ワルプルギスの夜のことや、さやかちゃんのこととか、いっぱいいっぱい考えたんだけどね」

まどか「どうすればいいのか分からないの」

 ステイルとほむらは、黙って彼女の声に聞き入っている。
 時間などないだろうに、それでも邪険に扱わないでいてくれる。
 そんな二人の優しさに感謝すると同時に、まどかは言い知れない寂しさを感じた。

ほむら「あなたはあなたのままでいれば、それで……」

まどか「良くないよね? 強いんだよね? ワルプルギスの夜って。さやかちゃんも、どうにもならないんだよね?」

ステイル「それは……」

 違う、とは言わない。言えないのかもしれない。
 だからまどかは、今自分の脳裏に浮かんでいる疑問をそのまま言葉にした。

まどか「わたしの命は、どう使えばいいの?」

まどか「二人共頭良いんだよね? 二人ならわたしが考えるよりもずっとずっと上手なお願い事が考えられるよね?」

まどか「その気になれば、全ての魔法少女を救ってあげられたりするんじゃないかな? 絶望だって帳消しに出来るかもしれないよね?」

まどか「お願い、わたしの命をどう使えば――」

――まどかの言葉を遮るように、ステイルの足元から甲高い音が鳴り響いた。


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