過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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152:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/10/14(金) 22:27:31.23 ID:HfgaLUSPo

???「ああもう、やんなっちゃうよ。いまさらコテコテの魔女とか出されても面白くないよ」

 魔女の一人を軽々と撃墜した黒い少女は、袖口――あるいは手の甲――から生やした鉤爪をつまらなそうに振り回している。
 スマートヴェリーの記憶が正しければ、見滝原に派遣された魔術師や修道女にあんな得物を持つ者はいない。
 とすれば、魔法少女か。
 その事実を確認するために、スマートヴェリーはあえて高度を上げて彼女の手前で浮遊して見せた。

???「またそーやって! コテコテの箒にまたがって!
.       “化物の魔女”を相手にしていた私に“古典的魔女”なんて、そんな皮肉! ところでその格好、恥ずかしくないの?」

SV「……余計なお世話、とだけ言っておこうかなー」

 迎撃術式は発動されない。やはり魔法少女だ。
 同じように浮遊していた二名の同僚が、右手と箒の先端に火の玉を灯しながら少女目掛けて飛翔する。
 他は全員――先遣隊として派遣された一〇名の魔女以外、すなわち三七名の魔女は様子見だ。

???「お? おお!?」

 加速した魔女の速度に反応できないのか、魔法少女の顔に困惑の色が生まれた。
 当然だ。しかるべき手順を踏めば、彼女達は時速五〇〇キロ以上の速度で飛ぶことが出来る。
 今はまだ加速途中なので三〇〇キロ程度だが、それでもまともに戦えるわけがない。

SV(なーんて、あっさり決着がつくとは思ってないけど)

 黒い魔法少女が、ふわっと一回転した。
 次の瞬間、突っ込んだ二人の魔女が、やはり先ほどと同じようにまたがっている箒を八つ裂きにされてしまう。
 それどころか鳩尾と首筋に鋭い打撃を受けて、悪態を吐く間もなくその意識を刈り取られてしまったようだ。
 ……今のは避けられない速度ではなかった。むしろ魔女の方が幾分か遅くなったようにも見えた。

SV「こりゃあ厄介かもねー」

 そんなスマートヴェリーのぼやきに、黒い魔法少女は鼻で笑って鉤爪を振り回した。

???「怖い怖い、何が怖いって殺してしまわないよう加減出来るかどうかが怖い!」

???「さて、次に無様な醜態を晒してしまうのは誰だい? 時間は無限のようで有限だよ! ハリーハリー!」


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