過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/09/17(土) 02:25:41.67 ID:Wi8XFkb1o

ほむら「……」

 目を覚ましたほむらは、目の前に広がるのが見慣れた天井であることに安堵した。
 それからゆっくりと体を起こし、手元にあるソウルジェムを軽く明滅させる。

ほむら「……」

ほむら「うー……」

 呻き声を上げて布団を抱き寄せると、彼女は目を閉じた。
 頭の中で自分の“目的”を何度も反芻しながらぽてん、と身を横に倒す。

ほむら「黙ったままでいたから、前回はダメになったのよね」

 『魔術』が実在する、イレギュラーだらけの時間軸……この世界に来る前に訪れた世界のことだ。
 どれだけ足掻いても希望を見出すことが出来なかったこれまでと違って、今回は希望に満ち溢れている。
 彼女の“目的”を果たすことが出来るのは、後にも先にもこの世界くらいなのかもしれない。
 再び時間を飛んで、今回のような世界に出会える確率は無いに等しいだろう。
 だからこそ、より一層慎重に行動しなければならない。

ほむら「でも統計からすれば、正体を明かした世界は毎回……」

 言ってから、明かそうと明かさなかろうと結末は同じである事実に思い至り。
 彼女は布団を抱き寄せたままごろごろした。

ほむら「うー」 ゴロゴロ

ほむら「んー」 ゴロゴロ

ほむら「……」 ゴロゴロ

 慎重に行動しなければならない? 違う。そうじゃない。
 そんな合理的な理由で躊躇っているわけじゃない。

ほむら「……意気地なし」

 その言葉は、誰に向けられたものか。
 彼女は布団から抜け出すと、ひとまず身支度をすることにした。



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