過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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304:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(仮鯖です)(神奈川県)[saga]
2011/11/08(火) 01:35:37.31 ID:X/EtjjWKo

 そう直感した杏子は、同時に背筋を冷たい物が這う感覚を覚えた。
 影のように黒い巴マミの使い魔が、その顔に唯一残されたパーツである口を歪めて笑っていた。

杏子(なんで笑っていやがる? アタシがドジでもしたってのか?)

 そんなことはないはずだ。
 現にマミは銃撃する間もなく後じさったので、銃撃からのリボンによるバインドは出来ない。
 両手も身体を庇うために胸の前で交差しているため、リボンを生成させてもすぐには攻撃に転じれない。
 圧縮された時間の中で、杏子の思考はさらに速度を上げて脳内を巡り――

杏子(まさかッ――!?)

 さきほどマミが地面に突き刺したマスケット銃は、今どこにあるのか。
 気付いた時には遅かった。
 杏子のすぐ脇に放置されたマスケット銃が分解し、リボンへと姿を変える。
 槍を引こうとするが間に合わない。リボンが身体に絡みつき、杏子の顔を顰めさせた。

杏子「ひ、卑怯だぞ! こんな!」

 マミの姿をした使い魔が、邪悪な笑みを浮かべたまま小首を傾げた。
 まるで、

マミ『あらあら、佐倉さんらしくないわよ?』

マミ『それに二人がかりで私をいじめるあなたが言えた義理じゃないでしょう?』

 とでも言っているように見えて、杏子は恐怖で頬を引きつらせた。
 マミがゆっくりと手を伸ばす。手のひらからは黒い輝きが溢れている。
 杏子の体を締め上げるためのリボンが生成された。

 逃れられない、もうだめだ――



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