過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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331:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(神奈川県)[saga]
2011/11/16(水) 01:27:41.80 ID:mseecDI+o

 瓦礫を踏み越え、使い魔を蹴散らす二人。
 ビルの成れの果てを飛び越えた辺りで、彼女たちは黒い触手に襲われている天草式の面々を見つけた。

キリカ「触手だけじゃないね。むしろ触首が混じってる。あれが使い魔で、触手と魔女は跪いてるヤツかな」

織莉子「あれを乗り切るにはダメージを覚悟するか、心に傷を負い自棄になって特攻でもしない限りは難しそうね」

キリカ「痛みを識(し)れって? ふーん……まぁ」

 言いながら、キリカは魔力を込めて背後に足場を形成、さらに脚力を強化する。
 空中で無理やり身体を捻り、足場に踵を乗せる――というよりは固定する。

キリカ「関係なく刻むけど、ね」

 ちょっとした砲弾のような速度で、キリカが打ち出されるように斜め下の方向に“跳躍”した。
 風を切り裂き、魔力の波を掻き分け、彼女はぐんぐん速度を上げながらソウルジェムを輝かせる。
 身体からこぼれた魔力が周囲の空間に伝播し、『速度低下』の魔法によってあらゆる物体の速度を緩やかになった。

キリカ(遅い、遅いね)

 そして――今まさに哀れな子羊を打ち貫かんとしていた触手と触首を、文字通り八つ裂きにする。

香焼「ひぃ――!?」

 小柄な少年(香焼)の悲鳴が、やけに遅れて聞こえてくる。

キリカ「――遅いね、十字教徒。それに脆い」

 両袖に生やした鉤爪を振って、キリカが舞う。
 文字通り、瞬く間に触首が叩き落され、次いで触手がなぎ払われていく。

キリカ「――でも、もっと遅い、遅いよ影の魔女。面白いくらいに遅いよ。いいや面白くない」

キリカ「そんな速度じゃあ百年遅いって言ってるんだよ……って、あらら?」




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