過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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37:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/09/26(月) 22:33:12.54 ID:2kYXaSMso

QB「僕と契約して、魔法少女になってよ!」

 その言葉を聞いて、わたしは言葉に現せない既視感(デジャブ)を覚えました。
 初めて会った際に交わされたやりとりに似ていたからなのか、
 どこか別の時間の私がこの台詞を聞いたことがある影響が出ているのかは分からないけど。

まどか「……キュゥべぇは、そうやって人を魔法少女にして、悲しんだりはしないの?」

QB「悲しむ、という感情が僕には理解出来ない。感情を持たない僕らには悲しむことなんて出来ないのさ」

まどか「嘘よ……!」

 尻尾を可愛らしく揺らしながらキュゥべぇが言ったので、わたしは反射的に口を開いて否定していた。

QB「どうしてそう思うんだい?」

まどか「悲しまないんだったら、どうしてあなたはこの場所に……」

まどか「マミさんの部屋にいたの? どうしてただじっと座って、“誰か”を待っていたの?」

 わたしの言葉を聞いて、キュゥべぇは黙ったまま目を閉じた。
 キュゥべぇの一挙一動から悲しさや寂しさが見て取れたわたしは、心のどこかでほっとした。
 まったく感情が無いわけじゃなくて、ただそれをどう表現すればいいのか分からないだけなんだって。
 そう思えたから。

QB「……」

まどか「あなたも、本当は悲しいんだよね? マミさんが亡くなって、だからあなたは……」

QB「……」

 彼は諦めたように首を振って、四本の足を使って起き上がった。
 埃の積もったテーブルに跳び乗ると、二つの赤い目でわたしの顔を覗き見て、

QB「僕がここにいた理由は君だよ、まどか」

 極々自然な調子で、キュゥべぇが言った。


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