過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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387:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(神奈川県)[saga]
2011/11/21(月) 01:13:49.84 ID:T5W1IwwWo

――同じ頃、ほむらもまた、赤い翼の如き血飛沫を背から噴き出す杏子の姿を見ていた。
 ただしこちらは神裂よりもまだ傷は浅く、背中をえぐられた程度で済んでいる。

ほむら「なんて馬鹿げたことを……杏子!?」

杏子「あー、んだよ騒がしいな……」

ほむら「騒がしいって……あなた、痛くないの!?」

杏子「痛覚カットしたし……でもだめだ、あー……いってぇ……」

ほむら「あなたねぇ!」

杏子「怒るより先にお礼言ってほしいんだけど」

 苦笑を浮かべて話す杏子に、ほむらは内心で憤慨した。
 確かにあの砲撃は恐ろしい規模だったかもしれない。
 だからと言って、なにも自分を庇うためにこんなことをしなくてもいいのに。

ほむら「バカ……でもありがとう。あなたのソウルジェム、相当濁っているわ。グリーフシードを出して」

杏子「わりぃ、さっきのが最後だったんだ」

ほむら「――え?」

杏子「わるいね、ホント」

 悪びれもせずに言うと、杏子は背から血を垂れ流しながら魔女を見た。

杏子「……もう、助からないかな」

 杏子の言葉を否定することは、ほむらにはできなかった。
 このまま戦えば杏子は肉体の活動を維持できずに意識を失い、ソウルジェムが濁って魔女へと至るだろう。
 だけど、そんなのはダメだ。

ほむら「……まだよ。私の武器であいつを竦ませて、その隙に後退することだってできるはずよ」

杏子「はは、あのつえー魔女相手に? ずいぶんと分の悪そうな賭けだねぇ」



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