過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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(神奈川県)
[saga]
2011/11/21(月) 01:20:46.56 ID:T5W1IwwWo
――しかし、時間はほむらのことなど待ってはくれない。状況はほむらの都合などお構い無しに揺れ動く。
すぐそばに人の気配を感じたほむらは、ほとんど自動的に顔を上げていた。
それは繰り返した時間の中で身につけた能力であり、ほとんど反射的なものだった。
顔を上げたほむらは、涙でかすむ視界の向こうに二人組みの少女を捉えた。
片方は白い衣装を身に纏い、大きな帽子をかぶった少女。
もう片方は黒い衣装に黒い眼帯をした、ボーイッシュな少女だった。
二人の姿を正しく認識したほむらの思考に、疑問と共に恐怖が浮かび上がっていく。
ほむら「どうして、あなたたちが……」
ほむらの言葉を受けて、白い方の少女――美国織莉子が、満面の笑みを浮かべながら口を開いた。
織莉子「その様子だと、佐倉杏子は救えなかったみたいね。数多の世界を乗り越えし、背徳の時間遡行者……」
織る莉子「暁美ほむら」
織莉子に続いて、黒い方の少女――呉キリカも口を開く。
キリカ「だいぶ警戒されてるみたいだね。この分だと助ける振りしてザクッ! は無理かな」
織莉子「どちらにしても、やることに変わりはないわ……さっそくで申し訳ないのだけど」
織莉子「この世界のために、死んでもらえるかしら?」
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