過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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463:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(神奈川県)[saga]
2011/12/04(日) 02:07:00.29 ID:ng8U45Dwo

 思わず喉に手を当ててようやく事態を把握する。

 喉がぱっくりと、鋭利な刃物かなにかで切り裂かれていた。

キリカ「はい、おしまい」

 ぐらりと揺れる視界の隅に現れた黒い少女の身体が不自然なほどに赤く濡れているのは、気のせいではないはずだ。
 ひゅー、ひゅーと喉に出来た傷口から空気が漏れ、同時にほむらはくずおれた。
 それでも呼吸をしようと口を動かしあえいでいるほむらのそばに、そっと織莉子が歩み寄る。

織莉子「……道が昏ければ自ら陽を灯す。それは良い判断よ」

 傷口に魔力を注いで治癒を試みながら、彼女の顔を睨みあげる。

ほむら「わあ、ひっ、は、あきっ……めな、ひっ……ぜったい、に……」

織莉子「その希望が」

 織莉子の表情に悲しみの色が浮かんでいるのは、何故なのだろう。
 そんなことを考えながら、ほむらは口の中に溜まった血を吐き出した。
 治癒が追いつかない。

 喉から血が溢れ出たことで血圧に異常があったのだろう。
 脳に届けるはずの血液がなくなってしまったのだろう。

ほむら「っ――――――」

 ぐにゃりとゆがみ、崩れる視界にはもう何も映らなくて。

 次第に全身の感覚がなくなっていくのを感じながら、それでもほむらはあがく。
 ソウルジェムを輝かせ、身体が壊れきる前に治そうと必死にあらがう。



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