過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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509:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/19(月) 03:35:16.04 ID:+QGOG7/do

 これまでほむらを支えてきたものが崩れていく、音ならざる音を彼女は確かに聴いた気がした。
 それは心の中をかき乱す雪崩のように騒がしく、
 巨大な気の柱がへし折れるように小気味が良い。

 胸が、心が締め付けられる。

 悲しいわけではない。
 なかったことになるなど、はっきり言って珍しくもなんともない。
 なにせ彼女はそれこそ数えるのが億劫になるほどに世界を繰り返してきたのだから。

 悲しむ資格など彼女には持たされていない。

 では、この焦燥は一体何なのか。

 逡巡は、動揺は、困惑は――なぜ自分の心を苦しめる。

「……っ」

 無為になる――未来を見通す魔法少女、美国織莉子が避けようとした結末がこれか。
 彼女はこれを避けるために、呉キリカと二人で戦うを覚悟したのか。

「それは違います! 無為になるなんて、そんな……ただ、間違ったものを直すだけです!」

「歪ませている私の苦労は無為になると思うが」

「あなたは!」

「失礼。少し黙っていよう」

 沈黙が場に下りて、静寂が三者を包む。



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