過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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525:SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)[saga]
2011/12/24(土) 01:58:34.32 ID:q6dDy2A/o

 暁美ほむらは言った。
 迷いのない晴れ晴れとした表情で、堂々と。

「ほう。あの世界で過ごした者達との思い出や日々はどうでもいいということかな」

 意地悪げに述べるそれを睨みつけると、ほむらは髪を後ろに払った。
 白すぎる空間とは相反する黒髪が後ろ向きに靡き、見えない風に乗って流れる。
 髪が背中にふわりと掛かったのを確認してから彼女はふたたび口を開いた。

「ええ。ステイルたちがどうなろうと、知ったことではないわ
 そもそも私と彼らが過ごした時間はほんの三週間にすぎない
 それと今日までに積み重ねた時間を比較すればどちらが大事かは一目瞭然のはずだけれど」


「でもほむらちゃん、それじゃあ!」

「君は黙っていたまえ。重要なのは彼女の意思だ。……しかしなるほど、そう来るか」


 それは心から楽しそうに口角を吊り上げ、身体全体を揺らしながら笑った。
 教え子が難問に対して出した意外な解答を受けて、新たな考え方を知った教師のような笑い方だ。
 ほむらの言葉はそれにとっては想定外だったのかもしれない。
 そう思うと、どこか嬉しくなる。
 人外のバケモノに対して一矢報いたというか、一泡吹かせたというか……そんな曖昧な理由で。


「彼らでは君の考えを変えるには力不足だったわけだな。しかし良いのかね?」

「何のことかしら?」

「君は彼らを裏切ることになる。その自責の念に、後悔の念に苛まれない覚悟はあるのかな?」

 なんだ、そんなことか。



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