過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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SS寄稿募集中 SS速報でコミケ本が出るよ(三日土曜東R24b)
[saga]
2011/12/24(土) 02:00:32.86 ID:q6dDy2A/o
もしかしたら違うかもしれないが――まぁ、その時はその時だ。
わずかに視線を宙に浮かべて心の中で一人ごちる。
それから彼女は歯を見せて笑うそれに視線を戻した。
「なるほど、力不足という見識は誤りだったようだな、撤回しよう。……ふむ」
「それが君の下した決断ならば何も言うまい。おめでとう、君は最愛の者と一緒になれる権利を手に入れた」
そう言ってにやにやと笑うそれから目を離し、おろおろしている少女へ視線を移す。
彼女は純白のドレスを揺らしながら首を必死に振って何かを否定しようとしていた。
そんな少女の様子に苦笑しつつ、たゆたつそれを無視して少女に歩み寄る。
「だめだよほむらちゃん、考え直し……ああでも、もう、でも……!」
「落ち着いてまどか」
「違うの、そうじゃないの、私、謝らないといけないの、あなたに!」
「いいえ、違うわまどか」
あたふたと慌てふためく少女はやっぱりまどかで。
人の身を捨てようと、概念になろうと、まどかはまどかであることに変わりはなくて。
つい目頭が熱くなってしまう。そしてその熱は、下げようと思って下げられるものではない。
「まどか。私は、あの世界よりもあなたの方がずっと大事よ。あなた以上のものなんてきっとない、そう思って“た”」
「そんな……そんなの……!」
両手で口元を覆って声を漏らさないようにする彼女は、やっぱり無邪気で可愛い。
それでもわずかに潤み、熱を持った黄金の瞳はどこか凛々しく格好良くて勇ましい。
わたしの好きなまどか。
私の大好きなまどか
私のすべて。
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