過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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610:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:16:32.64 ID:F5gd/ZYKo

 ――砲撃がワルプルギスの夜の胸元に突き刺さったのと、杏子が地面を蹴るように飛び出したのは同時だった。

 続く砲撃がワルプルギスの夜の体へ降り注ぐのを見ながら、杏子は熱くなる頭の内で目的を再確認する。

杏子(今回一番重要なのは、『次に繋げること』ってね……!)

 全ては次へと繋げるため。

 その繋ぎのために、杏子はひた走る。

 眼前を舞う砂塵を追い越し、吹き荒れる風を追い抜き、次へと続き、活かす為の繋ぎになる。

 そこで視界に違和感を感じた杏子は、しかしすぐさまその原因に気がつく。

 すぐ目の前で、わずかな塵を含んだ風が、怒り狂うようにうねりを上げていた。
 ワルプルギスの夜が荒れ狂う風と魔力を織り交ぜて、杏子の体に叩きつけようとしているのだ。
 回避しなければきりもみ状態で吹っ飛び、情けなく地面を転がることになるだろう。

 しかし回避行動を取れば速度を殺してしまう。それでは次に活かせない。

杏子(……だったら、速度を殺さずに回避するまでさ!)

 襲い来る強風をかわし、さらに身を捻って跳躍。
 魔女の手前で着地し、だがその場で前転。姿勢を持ち直してさらに跳躍。
 今度は着地と同時に舞うように一回転。

 戦闘というよりは舞踏、否、舞闘だ。ちょっと格好良いな。

 一連の動作を中断しないことで速度を殺さず、舞うように動くことで次へと繋げるための戦い方。

 ソウルジェムの消耗を抑えるために編み出した、新たな戦い方。



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