過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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616:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/22(日) 23:22:59.64 ID:F5gd/ZYKo

『私たち魔女はあまり良い歴史を持っていない。お前も魔女の扱われ方は知ってるだろう。
 嬰児を食って、煮詰めて、薬作って黒魔術の儀式で暴れたサイコ集団――とまぁ、散々な扱いだからな』

『実際そんなことやらかしたのはほんの一握りの魔女だけどねー』

『魔女狩りに遭って命を落とした無実の人々も多くいる。それがお前、なぁ! 正義の魔女だぞ!』

 なんでこんなにハイテンションなんだこいつは。
 疑問を抱くが、目の前から飛来する高速の石礫を回避するので精一杯なため口には出さない。

『さっきもいたいけな少女達を攻撃していたが、やっぱりそういうのは悪のすることだ!
 こうして肩を並べ――られてはいないが、やはり共に戦った方が胸がすく思いだ! 違うか!?』

 なんとまぁ単純な思考回路だが、気持ちは分からないでもない。
 さきほど別れてから姿を見せない織莉子とキリカの姿を思い出して、スマートヴェリーはわずかに苦笑する。

 それから彼女は視線を下方へと落とし、ワルプルギスの夜の前で舞う杏子を見た。

 同僚ほど馬鹿ではないが、あんな少女が活躍しているのだ。
 なら、自分も少女達の働きに見合うだけの頑張りをしなければならない。

 スマートヴェリーは加速を終えてトップスピードに至った箒から右手を離した。

 わずかにバランスが不安定になって揺れるが気にせず右手を懐に突っ込む。

 そして目当ての物を手探りで探し当てると、勢い良く手を振りぬいて取り出した。

 それは厳重に蓋をされ、対衝撃用のルーンがあちこちに刻まれた小さな壷だった。



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