過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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651:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/01/29(日) 02:04:21.07 ID:i6zqtpqjo

「ステイル……?」

 俯くステイルに抱かれたまま、ほむらは聴いた。
 彼がうなされるように何かを呟くのを聞いた。

「ねぇ、ちょっと、あたしもう動いて良いの? ねーほむらー」

「ちょっと黙ってなさい。ステイル? あなた何をするつもり?」

 答えはない。
 ステイルは先ほど同様、何か呪文のような言葉を吐き出すだけだ。
 そんなステイルに対しうろたえることしか出来ないほむらは、

「あれ? これってあれじゃん、あれ。魔女狩りの……なんだっけ、召喚するやつの呪文じゃない?
 さっき休憩してる時に建宮さんが『一〇〇メートルの炎の巨人がバーン! なのよな!』とか叫んでたよ」

「……私がいないときに使ったのね。でも……」

 さやかの言葉に納得し、しかし眉を浅く立てる。

 いくらさやかの治癒魔法を受けたとはいえ、今のステイルにそれを行うだけの余力があるのだろうか?

 作戦の全容を知らないほむらは不安に駆られてステイルの顔を覗きこむ。
 彼は依然としてうなされるように呪文を詠唱している。
 ……まさかとは思うが、自分の命を犠牲にしてワルプルギスの夜を?

「……あなた、死ぬ気じゃないでしょうね!?」

「え? ちょっ、そうなの!? あんた道連れとかそういうのに美学感じちゃってんの!?」

 ほむらとさやかが問い詰めるが、ステイルの様子に変化は無い。
 不味い、と。そう思った。素直にそう思えた。
 視界の左端でワルプルギスの夜が動き始めるのを気にかけながら、ほむらはもう一度ステイルへと目をやり――



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