過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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674:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/11(土) 03:20:28.20 ID:ccjk56WPo

「――神の如き者の天使の力は赤を、赤は東を、東は右方、つまり右手を。
 そして右手は神の子の奇跡を象徴とします。
 十字架に磔にされ神の如き者の天使の力をその身に注がれた聖人は、
 もうそんな領域まで辿り着いてしまいましたら、それはもう神の子と呼んでも良いとは思いませんか?」

 言いながら、五和は杏子の顔をまじまじと見つめた。たぶん、彼女には意図が読めないだろう。
 そんな簡単に神の子になれるのか、なれたとしてどうなるのか。
 そこから先、どうやってあの魔女を切り崩すのか。想像できないのだろう。

 かつての自分も、今回ほどではないにせよ“あの術式”の説明を聞いたときはそうだった。


「今のワルプルギスの夜は、神の子に限りなく近い特徴を持っています。
 そして私たち天草式は、そういった特徴を突いて相手を混乱、撃破する術式を持っています」


 黙って言葉を聞き入る杏子を見ながら、五和は思う。
 

(……ああ、女教皇様。あの時あなたは、こんな心境だったのですね)


 そして五和は告げた。


                         ロ ン ギ ヌ ス
「準備は整いました。あなたの出番です、槍を持つ者。今こそ処刑の儀の最後の鍵を」


 かつて強敵として立ちはだかった『後方のアックア』を撃墜するため、神裂が五和へ向けた言葉を。



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