過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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708:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/14(火) 00:43:09.77 ID:aqVyypvoo

 シェリーに天使と称された『それ』――白い翼を生やした暁美ほむらが。

 紫が混じった眩い輝きの中から姿を現し、静かに舞い降りるのをステイルは見た。

「これは……?」

「すっげ、これじゃまるで天使じゃん……」

 さやかの呟きを聴いてステイルは眉間に皺を刻んだ。
 天使天使と、どいつもこいつも天使をなんだと思っているんだ。
 もしここに魔術側の知識が豊富な人間がいたら、そう易々と天使だなんて比喩表現は使わないだろうに。
 例えばシェリー=クロムウェルが聞いたら鼻で笑っているはずだ。間違いない。

「しかし、まさか本当に願いを叶えてしまうなんてね。ソウルジェムの方は大丈夫なのか」

「あ、まだもうちょいいけると思うよ」

「君じゃなくてほむらの方だ」

 ひどい! と叫ぶさやかを無視してステイルはほむらを見た。
 彼女は白い翼を器用に操作して羽のようにふわりと着地した。
 その身に纏っている衣装は今までのものとなんら変わらないし、あの盾――バックラーも健在だ。
 そうすると、あの翼は彼女が新しく手に入れた能力、あるいは武器なのだろうか……?

「……凝視するのは構わないけど、背中の翼はお遊びで作った単なる飾りよ」

 聞こえてきた声に思わずこめかみに手を当てる。

「ソウルジェムの方も無事よ。ちょっと色が淀んでいるけど、穢れてはいないから……ああでも、少し大きくなってるわね」

「じゃあ……」

 ほむらは笑って首を縦に振り、ステイルに背を向けた。

「ええ、再契約は無事成立したわ」



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