過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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778:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/20(月) 03:56:05.67 ID:gOl/dYXso

「――結界、第三層まで崩壊したみたいです! これ以上は無理ですよ建宮さん!」

 五和の悲鳴に、建宮は頷いた。

「結界張り巡らしてる魔術師は第五層まで全員後退。第五層の結界に尽力するのよな。
 ただしルーン魔術師には第八層にありったけのルーンを刻ませろ。使える物は霊装だろうとなんだろうと容赦なく使え」

 下された指示を伝えるために、隣にいた対馬が弾かれるような勢いで走り出す。
 それを見届けると建宮は苛立たしげに唇を噛んだ。
 肩を下ろし、空を――砂時計の底面を見上げる。

 彼らが魔女の出現を察知した時には、既に砂時計は完成してしまっていた。
 最初の数秒で、疲弊していた魔術師が四名が何の前触れも無く意識を失い。
 続く十秒で香焼や野母崎が倒れ、対抗策を取ろうとした時には全体の半数が立つことすら叶わぬ状態にあった。

 結界による生命力の吸い上げだ。
 彼らが命を失わなかったのは、この街全体を覆っている『特殊な結界』と龍脈のおかげに他ならない。

 その状態から陣形を立て直すことが出来たのは、もはや幸運としか言いようがない。

 そして残る魔術師を動員して砂時計の真下を中心に築き上げられた八つの円状の結界の内、
 内から数えて三番目までもが破られてしまった。

「生命力を吸い上げる魔女の結界だなんて、正直対抗策がまったく思い浮かばんのよな……」

 泣き言を言ったところでどうにもならないのは百も承知だ。
 だがこの結界が相手では、分が悪すぎた。

(結界で吸収を押さえ込んでも、魔力を吸われちまえば意味はない。物量で畳み掛けてもじり貧とありゃあ……)



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