過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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(神奈川県)
[saga]
2012/02/20(月) 03:56:41.43 ID:gOl/dYXso
などと考えていると、懐に忍ばせておいた通信用の霊装がわずかに震え出した。
ワルプルギスの夜が撒き散らした魔力のせいで手持ちの霊装ではほとんど通信できないはずなのに、だ。
怪訝に思いつつ手に当てると、すぐに聞きなれた声が頭の中に鳴り響いた。
シェリー=クロムウェルの声だ。
『今そっちに向かってるわ。なんだかヤバそうみたいね』
『そうって言うか実際かなりヤバめなのよな――ってちょっと待て、お前さん今どこで何してる?』
『瓦礫ん中を匍匐前進してる。まぁそんなことはどうだっていいんだ、神裂からの伝言とこっちが持ってる情報を伝えるぞ』
神裂――女教皇様からの伝言と聞いて、建宮は一瞬息を呑んだ。
意識が回復したことに喜び、次に彼女に心配を掛けさせてしまったことを悔やむ。
そして通信がやけにクリアな理由が、彼女のフォローによるものだと気付いた。
『まず先に情報ね。あー……結構前に鹿目まどかが体育館を脱走したそうよ。向こうも手一杯で連絡が遅れたみたいね』
この緊急時になんてことを。
だが脱走されても文句は言えないな、と建宮は苦笑を浮かべて頷いた。
『見つけたら保護するのよな。他は?』
『これはイギリス清教からなんだが、そこにローラ=スチュアートはいるか?』
『残念ながらいないのよな。どこで陰謀企ててるのやら』
『陰謀なら良いんだけどね。神裂の話じゃ……いえ、なんでもないわ。あと、王室派が戦力を派遣してくれたそうよ』
援軍派遣。本来であれば喜ぶべき情報に、しかし建宮は内心で舌打ちした。
今から戦力を派遣したところで、間に合うわけがない。ここからイギリスまで何千キロあると思っているのか。
無論、誰もこの状況を予見できなかったのだから仕方がないということは分かっている。
分かっているが、それでも建宮の苛立ちは消えない。
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