過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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788:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/02/20(月) 04:05:13.13 ID:gOl/dYXso

 相手は倒す気で止めようとしているのだから、それは当然だ。

 どうする、どうする、どうする――

 答えが出ない内に、対馬が左手を振りかざした。
 それを見たまどかは、気付かぬうちに姿勢を低くして――胸の辺りの位置に、頭を下げていた。

「えっちょ、あぶな――ッ!?」

 対馬の声が耳に届いたのと、額の辺りに激痛が走ったのはほとんど一緒だった。

 痛い、痛い、痛い、痛い、痛い――!

 痛い、熱い、痒い、今すぐに横になりたい、何かに怒りをぶつけたい――!

 頭が激しく揺さぶられて、上半身が激しく仰け反る。
 閉ざされた目蓋の向こうがちかちかと白く光って、全身が重くなって――

「――――――ッ!」

 だが、足は前に出ていた。

 後ろへ仰け反った身体を前に倒すような勢いでもう一歩踏み出し、さらに一歩踏み出し――

「――ぁぁぁぁあああああ!!」

 叫びながら、ふたたび走り出す。
 痛さは消えない。熱さも、頭の中が揺れる感覚も。
 視界は涙でにじんでいて、眉間や鼻筋の辺りには生暖かい液体――額から流れ出る血が伝っている。

 それでもまどかはめげなかった。投げ出さなかった。諦めなかった。



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