過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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821:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/01(木) 02:05:16.97 ID:nPimD933o

「ここって結界の中なのかな?」

「だろうね。そしておそらくだけど、僕らはその中心部へと近づきつつあると思うよ」

 二人は土御門の構築した水玉状の結界に守られながらその外に広がる別の結界を眺めていた。

 まどかの目の前に広がるのは、いくつもの色を持った光だ。
 乱雑に入り混じる滝のような光が二人を追い越すような勢いで上へ上へと昇ってゆく。
 滝はぐちゃぐちゃに捩れているが、同時にまどかはその輝きにある種の既視感を覚えた。

「……映像?」

 捩れ、うねり、昇りゆく光は確かに映像のように見えた。
 それもただの映像ではない。誰かの一生を記録した“人生”の映像だ。
 だがそれは人の一生にしてはあまりにもまばらで、一人分の人生にしては膨大過ぎた。

 その時、流れる奔流の中にまどかはある物を見つけた。
 光の粒子が形作る、二人の人間の姿だ。

 その事実に眉をひそめ、肩に乗るキュゥべぇにそっと左手を伸ばす。
 彼もまた尻尾をまどかの左手へと伸ばしてきた。

「今のは人間だね。この忙しなく動き続ける光は誰かの記憶のようだけど、それにしたって今のは鮮明だった」

「大人の……男の人と女の人だったね」

「この結界の家主である魔女の性質を考えれば分かるかもしれないよ、まどか」

 結界の家主。
 暁美ほむら。もしくは暁美ほむら“達”。

 その中で揺るがない像をを持ち得る人物がいるとすれば――



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