過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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829:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/01(木) 02:09:25.09 ID:nPimD933o

「槍を投げれば投げてないことになるし、幻惑魔法には引っかからない。
 炎剣をぶつければ炎剣を生成してないことになって、殴りかかれば殴りかかってないことになる」

 どんな威力の高い攻撃も、時間を巻き戻らせてしまえば攻撃足りえない。
 攻撃が生まれる瞬間――その意志が芽生えた瞬間まで巻き戻り、その意思を叩き潰す反撃が行使される。
 その反撃を受けた対象はそれに対して防御を取ることすらできずにただただ蹂躙される。

 杏子の言葉どおりだ。戦いにすら、なりえない。

「疲弊してたステイルがさっきから魔術を連発できるのは、魔力自体は減ってないからだよ。
 でも反撃を受ければ傷は増えるし疲労も重なる。血も減って、体力もどんどん削られていくってのに……」

「ちょっと待って」

「なんだい?」

 訝しげな杏子の視線を無視してさやかは魔女を見た。
 どことなくほむらの面影を残す、少女のような魔女を。

 目を凝らしてその姿を注視し、さやかは新たな事実に気付いた。
 魔女の姿は、確かに遠目から見ればほむらに似ているように見えた。


 だが実のところは、まったく違う。

 ほむらに似ているというには、その魔女の姿はあまりにもいびつだった。


「なにあれ……」



 その魔女の姿は――つぎはぎだらけだった。



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