過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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841:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/01(木) 02:20:14.58 ID:nPimD933o

 ――外に広がる世界は、煙に覆われたかのような灰色の世界だった。

 そんな世界の中心に、まどかは四つの影を見つけた。

「ステイルくん?」

 まどかの視線の先にいた、影の中でもひときわ大きく赤い存在。
 ステイル=マグヌスは、地面にうつぶせになって倒れていた。
 その指がピクリと動き――しかし、それだけだった。

 まどかはステイルに近づこうとして、そのすぐ近くに横たわるさやかの存在に気がついた。

「さやかちゃん?」

 さやかは、ピクリとも動こうとはしなかった。
 その体に歩み寄り、手を差し伸べようとすると――

「なんでアンタがここにいやがる……?」

「杏子ちゃん!?」

 掛けられた声に後ろを振り返ると、そこには涙を流した杏子の姿があった。
 彼女は青いボロボロのソウルジェムを手にしたまま、わなわなと体を震わしている。

「来ちゃダメなのに、アンタは、バカヤロウ。もう、どうにもならねぇってのに!」

 そう言って、杏子は地面にくずおれた。

「くぅっ……ステイルも……格好良……ったクセに……ダメだっ……よぉ……く、ふ……ぅぅ、ぅぅうう!」

 全身を震わせ嗚咽のような声を漏らしながら。
 それでもまどかには、杏子が必死に言葉を紡いでいるのがよく分かった。


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