過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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867:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/03/18(日) 01:53:07.25 ID:HhynQx1uo

「今の、建宮さん今のって!」

「教皇代理、今のってあれよね!?」

「あーあー分かった分かった、ちょっと待ってろってか今は作業に専念しとけっつーのよ」

 騒ぎ立てる面々を抑え付けながら、建宮は静かに首を振ってため息を吐いた。
 どことなく安堵した表情を浮かべて後ろに振り向き、地べたに座り込む土御門を見やる。

「……俺の空耳かと思ったが、どうやら違うみたいなのよな。お前さんは理解してるんだろ?」

「ご明察。さっきのは仕掛けが発動した合図ってところだぜぃ」

「仕掛けって……例の爆弾か?」

 建宮の言葉に不敵に笑ってみせる土御門。
 彼は口の端から血を垂らしたまま携帯電話を耳に当て始めた。


「もしもし、俺だ一方通行。今どの辺りに――まだそこか。なるべく早く移動してくれ。
 お前も聞こえたんだろう? 音じゃなくて魂に直接響くタイプだからな。バードウェイの――」


 ……他人が電話している時って、どうしてこう手持ち無沙汰になるんだろうな。

 内心で愚痴りながら、空に浮かぶ巨大な砂時計を見上げる。
 二重三重に張り巡らした結界ももうほとんど余裕が無い。
 今の自分達にできることは、もはや無いに等しい。

 無力さを噛み締めながら――ふたたび訪れた“それ”に建宮は耳を傾けた。



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