過去ログ - ほむら「あなたは……」 ステイル「イギリス清教の魔術師、ステイル=マグヌスさ」
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964:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2012/05/28(月) 03:08:08.22 ID:9M6RkmvRo

「――ステイルッ!?」

 視界を覆っていた砂埃が晴れたのを確認すると、さやかは反射的に叫んだ。
 そして目の前の光景に目を凝らし、息を詰まらせる。

「あれだけやって、そんな……」

 さやかの位置から、ステイルと魔女の状況、その全てを把握することは出来ない。
 だが全てを把握出来ずとも分かることが一つだけある。

 それは至極単純で、絶対に認めたくない結末。
 つぎはぎの魔女の粘液状の翼。そこに傷らしい傷は何一つ無い。
 ステイルの死力を尽くした決死の行動は――無駄足に終わってしまった。

「っ――ステイル!?」

 爆風のせいで気を失ったのか、ステイルが魔女の“翼の根元”にもたれかかった。
 そんな彼の背中を、極限にまで研ぎ澄まされて刃と化した翼が容赦なく刺し貫いた。
 腰よりもやや上、胸よりも下、幸運に幸運が重なれば即死は免れているかもしれない。まだ間に合うかも――

「待てさやか! なんか様子がおかしい!」

 思わず駆け出そうとしたさやかは、杏子の声に我に返って足を止める。
 そして杏子に促されて、もう一度目を凝らした。

 背後を刃で貫かれたステイル。
 辛うじて見えるその横顔。その唇が、かすかに動いている。
 ほとんど虫の息の状態で、彼は何かを呟いている。誰かに。おそらくはあの魔女のすぐそばにいるまどかに。

 血飛沫が宙を舞う。
 赤い、人間の鮮血ではない。
 つぎはぎだらけの魔女が流した涙と同じ、黒いオイルのような鮮血だ。
 その発生源はステイルの身体がある位置。しかしステイルの攻撃が成功したような形跡は無かったはずだ。

 ……じゃあ、残る原因は一つしかない!



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