過去ログ - 唯「ポケットモンスターアズサ!!」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[saga]
2011/09/19(月) 15:40:57.11 ID:paUUOWsL0
港
アズサ「これからどうするんですか、お母さん」
母アズサ「……いいですか、アズサ。これから、船に乗って、この島を脱出します」
アズサ「でも……皆が……」
母アズサ「……あなたは優しいのね。身分が低いからと皆からいじめられていたのに」
アズサ「? 心配するのは当たり前ですよ。仲間なんですから」
母アズサ「……その心を忘れないようにね」
アズサ「なんか変ですよ、お母さん」
母アズサ「……それよりもこれからのことです。今からこの船に乗って、脱出します」
アズサ「うん、分かった……」
母アズサ「ただし、あなた1人でです。船に乗って、ビニールシートに隠れなさい」
アズサ「え……お母さんは?」
母アズサ「私はここで……時間稼ぎをします」
アズサ「嫌です!お母さんも一緒じゃなきゃ……」
母アズサ「この船じゃ、2人はきついです。あなた1人で行きなさい。元々、今日はひとりで旅立つ日だったでしょ」
アズサ「そうだけど、そうだけど!」
母アズサ「お母さんの言う事を聞いてね、辛いだろうけど」
アズサ「……分かったよ、お母さん」
母アズサ「それから……これを渡すです」
アズサ「これは……」
母アズサ「アズニャン・アイランドに伝わる伝説の武器……『むったん』です。これを持って行きなさい」
アズサ「お母さん……」
母アズサ「ごめんね、私がちゃんとしてれば、もっと優秀になれたんでしょうけど……」
アズサ「そんなことないよ!私はお母さんの子供でよかったよ!」
母アズサ「……ありがとう。それじゃ、最後にお母さんと約束して」
アズサ「はいです」
母アズサ「最高のパートナーとなれるトレーナーを見つけなさい」
アズサ「で、でも、人間さんは……」
母アズサ「いいですか。この世界はとっても、とっても広いんです。中にはこんなひどいことをしてる人もいますけど、それと同じように優しい人間もいるんです。決して、復讐とかは考えないで。前を向いて、進んでね」
アズサ「……」
母アズサ「分かった?」
アズサ「……はいです」
母アズサ「それから優しさを忘れないでね」
アズサ「私も約束してほしいです!……絶対に死なないで下さい」
母アズサ「ふふふ、こう見えてもお母さんは強いのよ」
???「こっちで鳴き声がするな」
母アズサ「!?もう行きなさい……それじゃ、元気でね」
アズサ「……お母さん、さようなら!!」
私は船に飛び乗り、ビニールシートを上にかぶせました。
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