過去ログ - 唯「レトリック?」梓「文章の書き方みたいなものです」
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11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[saga]
2011/09/20(火) 23:10:29.41 ID:5Wr0UCaz0


 私は鈴木が小林が中村が死んだ現場にいたと証言したかと思った。


梓「例文が読みづらいのは言葉の順序がまずおかしいからです」


 第二章 言葉の並べ方と修飾


梓「一枚の紙があります。それはこんな紙です」


 白い紙
 横線の引かれた紙
 厚手の紙


梓「ただ並べれば以下になります」


 白い横線の引かれた厚手の紙


梓「この文章だと『横線が白い』という誤解を生む恐れがあります。紙といえば白、横線といえば黒が普通ですが、誤解を生む可能性

がある限り、この文章はわかりづらいものになります」

梓「とくに、現代の『精神分裂病的な文章の読み方』を強要するような小説には、黒字に白文字の手紙などいくらでも出てくるでしょ

う」

梓「人によっては『白の紙に濃い白の横線が引かれてある』などと読むかもしれません。後になって線が黒だとわかっても、それまで

は『余計な設定らしきもの』をイメージさせ続けるので、読む側に意識できないストレスを与えることになります」

梓「このような誤解を避けるために、語句を並べ直します」


 白い厚手の横線の引かれた紙

 厚手の白い横線の引かれた紙

 厚手の横線の引かれた白い紙

 横線の引かれた白い厚手の紙

 横線の引かれた厚手の白い紙



梓「下にいくほど誤解の少ない文章です。上のほうがどのような誤解を生むかは各自で考えてください」

梓「『厚手の』『白い』『横線の引かれた』の3つはそれぞれ『紙』を修飾する修飾語ですが、厚手と白いは『句』で横線の引かれた

は『節』になります」


梓「文章は『節を先に、句を後に』するのが誤解を生みにくくなります」


梓「また、『長い修飾を先に、短い修飾を後に』することも、誤解を少なくする書き方です」


梓「他にも、細かいことはいくつかありますが、長いセンテンスの順に文章を作れば基本的に問題はありません」



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