過去ログ - 唯「レトリック?」梓「文章の書き方みたいなものです」
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34:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[saga]
2011/09/29(木) 20:48:52.57 ID:yZIA3ns20

梓「『〜のように』『〜みたい』という表現が『直喩』という形式です」


 「琴吹紬は母のような人だ」


梓「実際に母ではないことから、ムギ先輩が持つやさしさと温かみが伝わります」


 「琴吹紬は母と呼ぶべき人だ」

 「琴吹紬は私の心の母だ」

 「私の心の母が言う」


梓「下へいくにつれて『暗喩』に変化しました」

梓「『ある事物Aを事柄Bに完全に置き換えて表す形式』が暗喩です」

梓「やや曖昧な言い回しになる直喩に対して、断定する書き方になる暗喩は言葉としての力が強くなります」

梓「その分、以後の拘束力が強くなるので、安易な使い方はお勧めしません」

梓「逆に言えば、直喩と暗喩を使いこなせる人が名文書きと呼ばれる人でしょう」

梓「上のように、物語の始めは直喩で表し、だんだんと暗喩へ近づけていってクライマックスで暗喩に変えるというやり方もあります」

梓「これは相手の人物が主人公の中でだんだんと大きくなっていくことを表現する代表的な手法で、恋愛小説で使われることが多いです」

梓「直喩→暗喩ではないですが、武者小路実篤の『友情』では大宮がはじめ杉子にそっけなくしていた呼び方も終わりに近づいて親しみを持つようになっていくことで、読者の高揚感を煽ることを演出していました」


 「我が愛する天使よ。パリへ来い。お前の子どもの頃からの写真をぜんぶおくれ」


梓「私の『友情』が本棚のどこへ消えたのか誰か教えてください」


 「琴吹紬だからムギ先輩」

 「ムギ先輩はお母さんみたい」

 「ムギ先輩は母だ」

 「ムッハー」


梓「直喩と暗喩の関係がわかれば比喩はここで終わりにしていいものです」

梓「しかし、私が表現で最も好きなものが『換喩』です」



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