13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2011/09/26(月) 23:08:42.63 ID:OMErCh2Vo
うわあ、嬉しい。いつものVIPじゃ反応がないもんで。
今朝はせっかくいいネタがかけたのにカマ属性ついたり落ちたりで、期待してくれた人に申し訳なかった…
いずれソッチの方もおとしまえつけます。気に入ってた設定なんで。
そしてなによりまともなマミさんの魅力が再認識できるよね。マミさん素敵。
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匂いをたどってしばらく歩くと、明るくなってきた。
明るかったのは、真っ暗なところと比較しての話で、実際はそう明るくはなかった。
ツン、とした匂いの正体は学校のプールの更衣室だった。
正確には「学校のものによく似た」場所だ。
広さもロッカーも、あのプラスチックでできた皮膚に跡を残すことでよく知られるイスも、学校のものとは全く違うから。
ただ、むき出しのコンクリートのうす汚れた床が、私の足を確かに、先ほどのところとは違うところに出たということを伝えていた。
私はまず、何をしていたのか────
この、ツンと刺すような匂いと、分類は似たであろう匂い───
…なんとも思い出せないが、そのような記憶が、私の中にあるのはわかるのに。あるはずなのに…
思い出せない。
仕方がない。思い出そうとして思い出せないのはよくある話だ。ある瞬間ふとした時に思い出す、そういうものだ。
ともあれ、とにかくこの空間を脱さねばなるまい。思い出すのはそれからでも全く問題はない。
私は逡巡の後、そこからまた歩き始めた。乾いた裸足の裏に、埃がまとわりつく。
左手に有ったドアを開き、私は深緑色の水たまりと、全裸に白衣の体を貫く冷気と出会った。
「…っふぇ!寒っ!」
……我ながらなんと情けない声か。参ったな。こんなに寒いんじゃ…
だが、出ないことにはここからどこへもいけるわけがない。またタイルの部屋を一人ぺたぺたと歩くのは御免被りたいというものだ。
ある程度冷静さを取り戻し、周りをぐるーりと見回せば、見中でないどこかの学校のものであることだけわかった。
ただ、私の知っている学校より、大分原始的な見栄えだった。
全面ガラス張りで、建造物の美術品のような見中と違い、平べったいコンクリ造りの、まるでティッシュ箱のような校舎だ。
よくよく見返せばプールも外に造られておリ、管理手放しの状態で水も張りっぱなしだ。
……やっぱり。だいたい緑の水たまりっておかしいと思ったのよ。
こんな姿を見られたら、恥ずかしい以前に色々と問題なので早々に立ち去ることにした。
カギのかかっていないプールサイドから脱し、校舎に滑りこむ。
下駄箱には靴は一足足りとも入っていなかった。
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