過去ログ - ステイル「まずはその、ふざけた幻想を――――――」
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2:天使編E[saga]
2011/09/23(金) 20:53:56.49 ID:dKFA4VgA0


炎が閃いた。

一瞬だけ走った凄まじい高熱に歯を食いしばり、

慌てて一方通行は演算補助デバイスに手を伸ばそうとする。


「――――――――!」


だが腕が、肩が、首が、重力に負けてカクンと落ちる。

それはすなわち、一方通行の生命線が完全に断ち切られた事を意味していた。

更に言いかえてしまえば。


「これで、形の上では君を戦闘不能に追い込んだ事になる。つまり」


筋肉を動作させる為の電気信号が回線不良を起こし、眼球すら満足に動かせない。

そんな一方通行の視界に、コンクリートをカツンと突く音。

投げ捨てられた前時代的なデザインの杖を支えに、ステイル=マグヌスが凝然と立っていた。

手品というものが得てしてそうであるように、種がわかってみれば何という事は無い。

先刻蜃気楼で消えたと思われたその位置から、ステイルは一歩たりとも動いていないだけであった。






「一応は、僕の勝ちだね。一方通行」









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