過去ログ - ステイル「まずはその、ふざけた幻想を――――――」
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天使編E
[saga]
2011/09/23(金) 21:17:29.45 ID:dKFA4VgA0
蒼褪めたインデックスを至近距離で見つめる。
あっという間に二つの顔が去来して重なった。
死に際になお自分と神裂を励まそうとした心優しい顔。
初恋の人の顔。
守ると誓った人の顔。
守れなかった人の顔。
消えない、消えてくれない。
しかし。
(これで、いいんだ)
ステイルは少女たちの魂魄を、この身を焼く悔恨を死ぬまで引き摺って生きていくしかない。
それは疑いようもなく、苦悶にのたうち回りたくなる様な地獄の茨道だ。
だがその地獄に飛び込んででも、ステイルは彼女を愛したい。
愛に翳りなどあったからいったいなんだというのだ。
震えるほどの苦悶なら、抑え込んでしまえ。
愛している事は、真実なのだから。
ステイルは無意識に呟く。
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