過去ログ - 古泉「僕と一週間だけお付き合いしていただけませんか?」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都)[sage]
2011/09/24(土) 01:05:43.10 ID:oWZkPBpE0
今日も毎週恒例の不思議探索が行われようとしている。
ペア決めのくじ引きの結果、僕は午前中涼宮さんと二人で回ることになった。


―――それにしても、今日は暑い。
焼けるような日差しは容赦なく地上の僕らまで降り注ぎ、じりじりと肌に浸透していくのがわかるようだ。

このままこの炎天下で探索を続けたら二人揃って熱中症コースは間違いない…
なんてことまで考えだしたとき、そんなに広くない質素な公園に差し掛かり、そこにちょうど良い感じで暑さを凌げそうな日蔭のベンチを見つけた。
僕が、あそこで座って一休みしませんかと提案してみると彼女も丁度この暑さで参ってきていたようであっさり賛成してくれた。

公園の入口の自販機でお互い冷えたジュースを適当に買って、ベンチに並んで腰かける。
ひとまず早急に喉の渇きを潤そう。缶のプルタブを開けて、一口飲むと冷たい炭酸の爽快感が一気に駆け抜けた。


ふと、何の気もなしに右隣に座っている彼女の方を見ると、オレンジジュースを一心に喉へ流し込んでいて、その動きに合わせるように首筋の汗がすーっと伝い下りていく。
どうしたものか、ほんの一瞬、その様子がやたらと眩しく感じてしまった。


「どうかした?いくら古泉くんでもこのジュースはあげないわよ」

彼女が僕の謎の視線に気づいてしまったらしい。

「い、いえ。なんでもありません」

慌てていつもの笑顔を取り繕う。
まさか、ついあなたに見とれてしまいました、なんて言えるはずがない。


それにしても、僕はなぜ今こんなに焦っているうえにそれでも彼女の方を見てしまうんだろう?
もしかしたらこの暑さにやられて、少しどうにかしてしまったのかもしれない。
そう、この暑さのせいで―――…



「涼宮さん。あなたが好きです」



やっぱり僕はどうにかしてしまったみたいだ。


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