過去ログ - 女「機械の体ですけど、一緒に過ごします?」-004-
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久方
◆p79mT8Wu64Nk
[saga sage]
2012/02/20(月) 00:24:38.79 ID:MrB3y/H3o
池面「え?」
童「そのままの意味だ。この場所、この空間で君が過ごしたことがわかる。とてもとても長い間、君はここで過ごしたのだろう?」
本当に子どもの頃のことで、俺でもはっきり覚えていないことだけれど。
彼女はとても優しく微笑んで、土管を撫でた。
童「ふむ……女性はあまり好きではないようだな。それはまさか異性を好意的に見れず、同性を愛する部類の」
池面「ち、違うよ。苦手なだけ。好きとか嫌いとかじゃなくて」
そうか、と童ちゃんは小さく頷いた。
それよりもなによりも、どうして童ちゃんは俺が苦手だって、わかるんだ?
童「ならば、私は女性として、君に見られていないと考えるのが妥当だな。悲しいが仕方ない。そうでなければ今頃拒絶反応を起こして倒れているかも」
池面「そこまでの症状には至ってないよ。……それでも、童ちゃんでも、やっぱりすこし怖いよ」
自分自身の体のはずが、勝手に手が震えているのがわかった。どうやら、大分無理をしていたようだ。
まさか、こんな小さな女の子にすら、俺は拒否反応を出してしまうとは。
童「怖い? 怖い……か。ふむ、なるほど興味深い感想を抱くのだな、君は。面白いじゃないか」
口の端を歪ませて、童ちゃんはすこし、笑った。
多分、笑ったんだと思うんだけど、どうだろう。
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