過去ログ - 女「機械の体ですけど、一緒に過ごします?」-004-
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867:久方 ◆p79mT8Wu64Nk[saga sage]
2012/02/20(月) 00:24:38.79 ID:MrB3y/H3o
池面「え?」

童「そのままの意味だ。この場所、この空間で君が過ごしたことがわかる。とてもとても長い間、君はここで過ごしたのだろう?」

本当に子どもの頃のことで、俺でもはっきり覚えていないことだけれど。

彼女はとても優しく微笑んで、土管を撫でた。

童「ふむ……女性はあまり好きではないようだな。それはまさか異性を好意的に見れず、同性を愛する部類の」

池面「ち、違うよ。苦手なだけ。好きとか嫌いとかじゃなくて」

そうか、と童ちゃんは小さく頷いた。

それよりもなによりも、どうして童ちゃんは俺が苦手だって、わかるんだ?

童「ならば、私は女性として、君に見られていないと考えるのが妥当だな。悲しいが仕方ない。そうでなければ今頃拒絶反応を起こして倒れているかも」

池面「そこまでの症状には至ってないよ。……それでも、童ちゃんでも、やっぱりすこし怖いよ」

自分自身の体のはずが、勝手に手が震えているのがわかった。どうやら、大分無理をしていたようだ。

まさか、こんな小さな女の子にすら、俺は拒否反応を出してしまうとは。

童「怖い? 怖い……か。ふむ、なるほど興味深い感想を抱くのだな、君は。面白いじゃないか」

口の端を歪ませて、童ちゃんはすこし、笑った。

多分、笑ったんだと思うんだけど、どうだろう。


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