過去ログ - 女「機械の体ですけど、一緒に過ごします?」-004-
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久方
◆p79mT8Wu64Nk
[sage saga]
2012/04/26(木) 03:05:37.60 ID:30nBpkIdo
童ちゃんの顔が、突然暗くなった。
童「ふむ、努力しよう。できるだけ大きくなろうと毎日念じてみることにする。期待に沿えられるかわからないが」
池面「ははは、いつかきっと大きくなれるよ。大きくなって、とっても可愛くなるさ」
童「ふ、ふむ」
童ちゃんはすこし満足気な顔をした。
そんなこんなで、俺と童ちゃんはたくさんの会話を交わした。
他愛のない話、童ちゃんのためになる話、俺のバイトの話。
俺も童ちゃんの言葉に真剣に耳を傾け、童ちゃんもそうしてくれた。
とても楽しい時間だった。
童「池面氏、また来てくれ。だが、私のただの願望なので、無視しても構わない。それに、いつでもいいから」
池面「もちろん、また来るさ」
童「……池面氏」
池面「ん?」
童「私が大きくなったら、どう思う?」
顔はこちらからは横顔しか見えなかったが、なかなか真剣な眼差しだった。
池面「もしかしたら、真剣にお付き合いを申し込むかもね。童ちゃん、可愛いからさ」
なかなか残酷なことを言ったような気がする。
仮定の話って、どうも真剣には答えられない。
起きることのないは、後ろ向きでつまらないから。
童ちゃんの返事はなかった。俺は小さく手を上げて、さよならの意思表示をした。
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