過去ログ - QB「魔法少女になってよ」らんま「てめー、ぶん殴られてーか?」
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15:らんまマギカ2話4 ◆awWwWwwWGE[sage]
2011/09/25(日) 15:30:44.51 ID:sF5yimZr0
彼女は時間停止の能力を持っている。

その能力を使えば銃弾があたる寸前まで、相手は一切の回避行動がとれない。

それなのにかわされたということは、相手が高速で動いているか先読みをしているということになる。

どちらにしても、そうとうな戦闘センスの持ち主だ。

(得体が知れないわね…)

ほむらは内心で舌打ちをした。

この得体の知れない存在の相手をしている隙に白い小動物…インキュベーターはすでに逃げている。

してやられた格好だ。

そうとなれば、人に見つかる危険を冒してまでこれ以上ここにいるメリットもない。

(わたしも逃げるか…)

ほむらはどこからともなくスタングレネードを取り出し爆発させた。

すさまじい閃光と煙があたりを包み、それが過ぎた後にはほむらの姿は消えていた。

(逃げたか…キュゥべえを襲っていたようだが、あれも魔法少女なのか?)

黒い小豚こと、良牙は考えた。

あの少女がキュゥべえに向けて撃った銃撃の、発射前に間に合うように良牙は飛んだはずだった。

しかし、良牙が拳銃を体当たりで飛ばしたのは発砲した後だった。

おかしい。

構える間も狙う間もなく銃を撃てるものなのか。

いや、それどころかそもそも発砲音すら聞こえなかった。

まるで、時間が飛ばされたようなそんな不思議な気分だ。

種明かしは分からないが、相手がいつ撃ってくるか分からないのならとにかく動いてよけるしかない。

良牙はそう思い、回避行動をはじめた。

結果的にはそれが功を奏して銃弾をよけることができた。

だが不気味だ。

少女は銃を握ってすらいなかったのに、次の瞬間、すでに発砲していたのだ。

銃を構えるヒマすらはおろか取り出す時間すら全くなかったはずなのに。

(チッ、奇妙なガキだ。)

悩んでも仕方がない、早くマミちゃんのところに戻ろう、そう思い良牙はあたりを見回した。

(…ここは、どこだ?)

マミはもちろん、キュゥべえも逃げてしまったので見当たらない。そしてここは見知らぬ町。

この状態では、良牙に帰還できるあては何もなかった。

「ぴーッ! ぴ、ぴー!!」

哀れな小豚の鳴き声だけがあたりに響いた。


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