過去ログ - QB「魔法少女になってよ」らんま「てめー、ぶん殴られてーか?」
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18:らんまマギカ2話7 ◆awWwWwwWGE[sage]
2011/09/25(日) 15:38:28.63 ID:sF5yimZr0
「え? いや、謝るほどのことでも…って、ええ!?テレパシー??」

しかしさやかはなおさら混乱するだけだった。

「いろいろ聞きたいとは思うけど、その前に、ちょっと一仕事片付けちゃっていいかしら?」

余裕のある口調で、金髪の少女は怪物たちの前に出た。

彼女がスカートをたくし上げると、大量の銃が落ちてきた。

長大な、数世紀前の西洋の銃のようだ。

金髪の少女はそれを片手にひとつずつ持つと、怪物たちをめがけて発砲した。

二丁の銃から発砲された二発の弾丸は、吸い込まれるように二匹の怪物の眉間を貫いた。

金髪の少女は弾を撃った銃を投げ捨てると、そのまま別の銃を取り、流れるような動作で再び発砲した。

銃弾はまたもや怪物に命中する。

金髪の少女を敵とみなしたのか、怪物たちは奇妙な叫び声をあげ、次々に少女に襲い掛かっていった。

しかし、何者も金髪の少女に触れることすらできなかった。

少女は踊るように華麗に、全方向から襲ってくる怪物に銃弾を浴びせる。

銃を撃っては捨て撃っては捨てを繰り返し、一匹一匹確実に、しかしスピーディーに、マミは怪物たちを撃ち抜いていった。

「すごい…」

ながめているまどかはつぶやいた。

気がつけば数え切れないほどいた怪物たちはほとんど姿を消し、異様だった風景もその『メッキ』がはがれていた。

一仕事を終えた金髪の少女がまどかとさやかの方を振り返る。

「私は巴マミ。あなた達と同じ見滝原中学校の3年生よ。」

その時、どこからか小動物の鳴き声が聞こえてきた。

「ぴーっ! ぴーっ!」

「あら、よかった。良牙さんも無事ね。」

そう言って金髪の少女がしゃがんで手を地面に近づけると、そこに黒い小豚が走りこんできた。

(『りょうがさん』って、ペットに『さん』付け!?)

さやかは内心つっこむが、この異常事態の中でまだ言葉に出せるほどの余裕はない。

金髪の少女は変な顔をするさやかを気にもせず、その小豚を手のひらに乗せ、自分の肩へ移動させた。

「そして、キュゥべえと契約した魔法少女よ。」

怪物たちを一人で退治したその少女は、壮絶な戦いぶりからは想像できないほど、柔和な笑みをしていた。


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