過去ログ - さやか「見滝原の悪夢」
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33:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県)[saga]
2011/10/25(火) 20:46:48.11 ID:X3d57kXU0
呆然としているさやかに対して、キリカは淡々と会話を続ける。

キリカ「私は見滝原を出る。もうこんな所いる意味もないしね。君はどうするの?」

さやか「……生存者を探す」

キリカ「……本気で言ってるの?」

さやか「どういう意味?」

キリカ「……そりゃ可能性の話をするなら0ではないのかもしれないけど、避難所の惨状を見る限り、とても生きている人間がいるとは、ね」

それは、さやかにとって受け止めることが出来ない現実であり

さやか「……黙れよ」

キリカ「現実が直視できないなら伝えてあげるよ。もう見滝原に生きている人間は」

さやかが怒りで我を忘れるには充分すぎる言葉だった。

さやか「黙れぇええええ!!」

気がつけば、さやかは剣を手に取り、キリカを斬りつけていた。
……少なくともさやかは斬りつけたつもりでいた。だが

キリカ「危ないなぁ」

キリカは美樹さやかの真後ろに立っていた。

さやか「速い!?」

キリカ「君が鈍いんだよ」

キリカの足蹴りがさやかの背中に直撃する。

さやか「ぐ……!」

キリカ「まだ近くに魔女が大勢いるんだよ。こんな状況で私に喧嘩を売るなんて正気なのかい?」

さやか「……」

キリカ「……まぁ、些細か。君が私に勝てるわけないし」


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