過去ログ - 一夏「鈍感なフリをするのに疲れた」
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644: ◆sWqJINogT.
2011/11/24(木) 02:22:00.65 ID:k1DK6tElo
・一夏×千冬

【独占欲】

 帰りのホームルーム、これが終われば放課という時間。
 当初は山田先生が話を進めるのかと思ったけど、途中で千冬姉がやってきていた。

 「度重なる部屋の破壊と騒音によって苦情が集まったことを踏まえ、新たに織斑の部屋を別所に増設することとなった。今の寮とは少し離れるな」

 え、マジで? やったー!

 「原因は誰かとは言わんがな」

 ギロリと鋭い視線に射止められ、専用機持ちの4人は目をそらしたり申し訳なさそうに俯いている。
 そりゃそうだよな、あの眼光で睨みつけられたら……おお怖い怖い。
 鈴はこの場にいなくてよかったんじゃないか? あいつ千冬姉のこと苦手にしてるみたいだし。

 「……織斑」

 パシーン。乾いた音が教室内に響き渡る。

 「いてっ」
 「貴様の話をしているんだ、ちゃんと聞いていろ」
 「はい、すみません……」

 出席簿の角アタック。
 これは痛い……。たんこぶ出来てないか?

 「それでだな、それまでの間織斑は教職員塔で生活してもらうことになる」

 へぇ、教職員塔……生徒寮と違って空きがあるんだな。

 「しかし教職員塔も改築やら何やらで部屋数が埋まっている」

 え、じゃあ俺どうするんだ? もしかして屋根裏部屋的な何かだろうか。それとも物置行き?
 屋根裏部屋とか物置ってなんかわくわくするよな。え、俺だけ?

 「織斑、お前は私と同室だ」
 『なっ……!』

 ガタン、と勢いよく立ちあがったのは箒、シャル、セシリア、ラウラ。つまりは専用機持ち4人。
 どうした? 寝ぼけて間違って立ち上がっちゃったのか?
 あれ恥ずかしいよなー、呼ばれたと思って立ち上がったら周りのみんなのきょとんとした視線が集まってくるんだぜ? すみませんって言って座ると寝ぼけてたのがばれてみんな口を押さえてくすくす笑うしさ。

 えーと。

 「織斑、部屋に戻ったら移動する準備をしろ。教職員塔での生活は今日からだ」

 そうそう、引っ越し。
 しかしいきなりだなぁ。学園にはあんまり余計な荷物を持ってきてないから間に合うだろうって思ってくれてるんだろうけど。

 そのまま話は終わり号令に従って挨拶、放課となった。
 さて、荷物まとめに行くか……。



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