過去ログ - 唯「私は、誰と恋をする?」 【百合シミュレーションSS】 Part4
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35:1です ◆duJq3nZ.QQ[saga]
2011/10/03(月) 01:28:47.21 ID:t/eSe3Aw0

→E:「だ、だね……早く帰ろう!」
   ……まあ、いっか。皆と楽しく帰ろうっと。


気を取り直し、唯は皆の言葉に従った。
まだちょっとした不安は残ってはいたが、それ以上にだんだん勢いが強くなっていく雨模様が心配だったのだ。
雨にあたらないよう、ギー太を抱えるようにして持ち、腕に力を込める。
時折音を鳴らして吹く風が、唯の肌を冷たくしていく。
隣で寒そうにしている澪と同じように、唯もぶるりと体を震わせた。


律「よっし、じゃあ家まで競歩だ、競歩!」

梓「わっ!? ちょっと跳ねましたよ律先輩!」

紬「うふふふ。なんだか楽しいわね〜」

澪「た、楽しい……か? まあ、皆いるし恐くは無いけど……」


唯が震えを我慢している間に、スピードを上げて歩き始めた四人との距離が少しあいてしまったようだ。
慌てて唯が追いかけようとすると、固まって進んでいた四色の傘が唯の方に向き直った。


律「唯も早くいくぞー!」

梓「唯先輩、また濡れないでくださいね……?」

澪「どうした? 寒いのか?」

紬「まあまあ……大丈夫、唯ちゃん?」


心配そうな四人の視線に、唯は心が温かくなるのを感じた。
鳥肌が立っている手は見ないことにして、「大丈夫だよー!」と元気よく叫んだ。
それから急ぎ足で四人に追いつくと、笑い合って、家路を急いだ。



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