過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱【土方×もっさん】
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14:1[sage]
2011/10/07(金) 19:50:13.89 ID:dpw2KwcZ0
しかし、ここから事態は思わぬ方向に転がっていくことになる。
先日からの雨で地面がぬかるんでいたのがよくなかったのか。
それとも少佐に一本入れることに夢中になりすぎた自分がよくなかったのか。

「うわっ!」
「…………っ!土方っ!」

ぬかるんだ地面に足を取られ、勢いのついたまま私は少佐のほうに倒れこむことになってしまった。
当然そんなことを予想していなかった少佐も、受身など取れるわけもなく……

「…………」
「…………」

気がついたら少佐の上に組み伏せるように至近距離で覆いかぶさっている自分の姿があった。
少佐もなにが起こったか分からないような呆然とした表情でこちらを見つめている。
しばらく二人とも無言のまま数秒が過ぎる。
先に正気に戻ったのは少佐のほうであった。

「あ、あの…………だな、そろそろどいて欲しいんだが……」

その少佐の言葉に我に返る。

「…………も、申し訳ございません坂本さん!!」
「あ、ああ……ま、まぁその、手合わせの上のことだし…………き、気にするな」

慌てて少佐の上からどき、地に潜りそうな勢いで謝罪する。
少佐のほうもさすがに恥ずかしかったのか、どこか赤い表情でこちらに視線を合わせようとしない。

「…………」
「…………」

再び訪れる沈黙。
そんな状況から、立ち直るきっかけを提供してくださったのはまたしても少佐であった。

「きょ、今日の鍛錬はこれくらいにするか。日も昇ってきたしな」
「は、はっ!では私は朝食の用意を」

そういって少佐に一礼を返すと、少佐の顔も見ずに私は庵へと駆け出したのであった。




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