過去ログ - 【ストパン】土方圭助の憂鬱【土方×もっさん】
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2011/10/07(金) 19:52:16.70 ID:dpw2KwcZ0
背中に歩兵銃を背負い、駆け足気味の速度で山道を駆ける。
陸戦訓練は兵学校時代に少しはやったが専門ではない。たちまち息が上がってくるが、私より早いペースで前を走る少佐は息切れ一つ見せていない。
「どうした土方……もうギブアップか?」
「いえ……大丈夫です…………!」
正直このまま倒れこみたい気分だが、坂本少佐の前で情けないところは見せられない。
無理やりに気力を奮い起こし、少佐の後に続いて走り出した。
そうして走ること数時間。
今まで山道だったのが小川に突き当たったところで、坂本少佐はやっと足を止めた。
「よし。このあたりでいったん休憩だ」
「は、はっ…………」
何とかそう答えるものの、膝がさっきから小刻みに震えており、気を抜くとそのまま倒れてしまいそうだ。
そんな様子の私を見て、少佐は仕方のない奴だ、とばかりに笑って見せる。
「まったく……この程度でへこたれるなど、栄光ある扶桑皇国海軍はいつから幼年学校の同窓会になったのだ」
「全く持ってお恥ずかしい限りです…………」
「まぁ、ここまでついてきただけでも褒めてやる。どれ、肩を貸してやろう。銃を私に貸せ」
「え、あ、ちょっ…………坂本さん?」
そういうと少佐は戸惑う私にかまわず、私の銃を自分の肩に担ぎ上げると、私の肩に手をかけてきた。
「ほら、私に体重を預けろ」
「いや、少佐、私は平気で……」
「そんな顔をして言っても説得力がないぞ。そこにちょうどいい岩がある。あそこに座って休むとしよう」
そういって少佐は川のほとりにある大岩をあごで指し示す。
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